WOMOの制服は外務服と内務服がある。どちらもどの規定において指定の白シャツを内側に着ることは共通しているが、外務服にはロングコートタイプと丈を切り詰めたショートタイプが存在し、内務服ではズボン以外にスカートが選択できる。帽子も鉄板の入っているケピ帽タイプと鉄板の入っていない戦闘帽タイプ、顎紐のないキャップタイプの３種類があり、各局各部の業務に最適なものが選択される。また迷彩による擬態効果に着目し迷彩パターンの入れられたコートを陸戦隊が装備することがある。

​

​外務服は警察隊時代の黒服から発展した伝統的な制服であり、HWDFからWOMOと使われ続け、天使の代名詞の一つとなっているため、航空部隊以外に総合管理局外務部や監査局、教育隊に医務局でも使用される。一方でHWDF時代にはデブリや破片から脚を守るのに役だったロングコートは、地上での作業時に邪魔となることも多く丈を切り詰めたものがWOMOになってから見られるようになる。陸上部隊で使用される。初期のものは個人で切り詰めたものが使われていたが、次第に正式に配布されるようになり、これは前線で行われた小改造が有用だと判明すると正規品にマイナーチェンジが加わって配布されるという流れを作った。

​

内務服は各省庁がWOMOに統合された際に規定されたもので、若い天使たちの要望によってスカートが採用された。一方でHWDFから転属した天使たちがスカートは恥ずかしいとして外務服と同じズボンの着用許可を求めたため、今日ではスカートまたはズボンのどちらかを個人で選択して着用することが規定されている。実際、ズボンタイプはサスペンダーを使用するためスカートの方が履きやすいという事実も、資源管理局や技術研究局などの一部業務ではズボンの方が安全だという事実もあり、両方使用可能にしたのは合理的判断であった。

​

​鉄板入りのケピ帽タイプの制帽はHWDF時代には前面部に追加装甲を装着していたこともあり、顎紐を帽子と接続しているピンはこの名残である。このピンは現在、陸戦隊が迷彩を着けるために使用している。一方でケピ帽タイプはバグとの戦闘においても防御力不足であり、当然銃弾に対しても無力で、無駄に重く、そしてヘッドセットの形状を縛るという欠点が目立ち始めた。そもそも魔力障壁によって攻撃を防ぐのが前提となっているため、内務で使われているキャップ帽のような鉄板を廃した戦闘帽が開発された。積極的に戦闘に参加しない部隊を中心に使用されている。