jkasdfl空想世界
このページではjkasdfl空想世界の設定や用語を随時書き記していきます。
2026/3/18更新
あ行
詠唱
魔法を発動させる際に魔力結晶から発生させた魔力粒子を音の波長によって制御するというものである。
原初の魔法使いたちが魔法を発動する際に魔力結晶のペンダントに言葉を吹きかけていたことが発想の素であるという。触媒の魔力結晶と人の声には個体差があるため、詠唱には人それぞれにあったものを探さなければならず習得は難しかったという。また環境音等の雑音にも影響されるため、詠唱だけで魔法を発動できた者は非常に少なかったといわれる。そのため大した魔法でなくとも詠唱だけで魔法が使えた者は称え崇められ高位の役職に就く時代もあった。魔法が火器に取って代わられるようになる末期には、大人数による合唱や楽器を用いた演奏によって高度な魔法を発動するという形式がとられ、これは音楽文化の発展に寄与することにもなる。
ヴェタス・レーニア
平面世界g8区を領土としている国家。統一された社会集団が治めている稀有な区域であり、ノヴス・レーニアも含めて同じような区域は5つしかない。
ヴェタスは「古い」を意味し、地上界の復興期に内陸に住んでいた人々が多く住んでいることや東西の山に挟まれていることから「陸のレーニア」とも呼ばれる。古くから続い てきたいわゆる"伝統"を重んじており、カエルレアのように自警団が行政を担っているほか、舗装道路を設けないなど、閉鎖的で田舎的な側面が多い。
オルラント諸島の戦い
地上界1976年11月2日~1977年2月24日までオルラント諸島で行われた北大陸連合王国軍とオルラント諸島防衛隊及びレーニア島自警団の紛争。
地上界1900年代初頭から始 まった大陸国家思想において、他の大陸が未だ成し得ていない大陸の統一を図るべく、地上界1972年に行われたオルラント諸島から北大陸に繋がるアストラ地方の併合から続く一連の運動である。この戦いでレーニア島自警団側は装備品の性能が北大陸連合王国軍より低く、それが要因で敗北したため装備品の新調やオルレア連邦共和国との連携を強めていくが、同時に北大陸連合王国側でも装備品の鹵獲が相次いだことを受け、10年後のレーニア侵攻時に装備品の質を下げることになりレーニア独立戦争での敗北の一因となった。
この戦いの後もオルラント諸島内では北大陸連合王国に反抗する抵抗勢力が多くおり、レーニア独立戦争でのレーニア島西部を占領していた北大陸連合王国軍への奇襲や北大陸連合王国領内での内戦を切り拓く一端となっている。
オルレア連邦共和国
西大陸北東部に位置し、地上界で初めて革命によって王制を打倒し、民主主義制と資本主義制を導入した大国。
オルレア・フォーチュが起こした地上界1584年に始まり1593年3月9日に成就されたオルレア革命を経て、同年4月6日にオルレア共和国が建国された。その後、東西大陸各地で起こった王制打倒運動を支援し、民主主義制に基づく資本主義制によって経済を発展させ、西大陸どころか地上界で覇権を握る。
地上界1886年8月1日に周辺の諸国と連邦制を組み、オルレア連邦共和国となる。その後の地上界1908年に東西戦争に参戦すると2年ほどで戦争を終結させ、1911年11月1日には国際協調連盟を発足させる。この頃からオルレア連邦共和国の外交戦略は「ギャング外交」と呼ばれるようになり、特に西大陸において反感を買い西大陸協商連合が発足するなど大陸国家思想を台頭させてしまう。大陸国家思想の台頭後は大陸国家に属さない独立国家をまとめ上げ、オルレア連邦共和国陣営や自由陣営と呼ばれる枠組みを形成する。オルラント諸島の戦いやレーニア侵攻を非難し、オルラント諸島やレーニア島側に付き独立を承認するなど、レーニア人からは好印象を得ているが、南大陸の人々からは東西大陸からの侵略に対して抗議しなかったとして嫌われている(そもそも南大陸経済協力機構の発足後に手を切ったのは南大陸側ではあるが)。世界大戦において陣営を指揮し、独立国家と共に東西大陸と戦い勝利をおさめ戦勝国となったが、決して無傷ではなく、魔力弾頭ミサイルの存在によるパワーバランスの崩壊で地上界2000年代には絶対的な覇権国家ではなくなっており、終末戦争によって地下に追い込まれるとレーニア島に覇権を譲ることになる。
平面世界移行後はj15区に国家ではないが社会集団を形成している。
オルレア革命
西大陸北東部に位置していたクレール王国領内で地上界1586年8月1日から同時多発的に起きた革命運動の総称。革命運動の火付け役となり民衆軍を率いたオルレア・フォーチュからオルレア革命と呼称される。国王ブリアン12世が打倒された1593年3月9日を革命運動の終結とすることが一般的だが、革命運動の始まりに関してはオルレア・フォーチュがかつてフォーチュ家の領土であったプ ラトゥー地方を治めていたアルジェンテ卿を殺害した1584年5月1日とする意見もある。
オルレア革命は後世に多大なる影響を与え、魔法を用いた王国軍に対して銃砲火器を用いた民衆軍が勝利を収めたことで王制=魔法、民衆=銃砲というイメージが付き、後に始まる東西大陸内の王制打倒運動の中で魔法が廃れていく理由となっている。また服装に関しても影響を与え、オルレア・フォーチュは女性でありながら男装をして前線に立っており、女性の着るシャツにも右前のものが現れた要因となっている。
オープニング作戦
WOMOが平面世界2240年3月13日~2242年11月26日にかけて行ったトバリ討伐作戦。
「極地艦隊襲撃事件」の処理としてトバリの討伐を担う事となっていたWOMOは平面世界2238年、対抗兵器の開発に成功するとトバリ討伐に向けた計画を立てる。本作戦は幕(=トバリ)を開け、自由な空を開放するための作戦として「オープニング作戦」と命名された。もし討伐に失敗しても被害を最小限に留めるために作戦領域をe21区の海上に定め、6基の120mm仮設狙撃砲を運用するための陣地の敷設を平面世界2240年3月13日から開始する。2年後の平面世界2242年後半ごろにトバリが上空を通過すると推測され工事が進められたが、平面世界2236年から熱帯大陸で行われている「ロウラン作戦」の影響もあり工事の進捗に遅れが生じた結果、120mm仮設狙撃砲は当初予定されていた6基から2基へと減じられた。代わりに120mm仮設狙撃砲とのコンペで敗北した対空レーザー発振器が急遽設置され、平面世界2242年11月にトバリがe21区を通過すると予測されると2基の狙撃砲で対処するための方策が練られた。平面世界2242年11月26日午前10時8分、e21区海上を飛行するトバリへ攻撃が仕掛けられ、120mm仮説狙撃砲と戦域制圧弾頭砲弾によって午後16時38分に無事トバリは討伐された。
か行
外界探査計画



ヌルによって発案された平面世界形成時に失われたストレージフィールドに蓄積していた外界に関する情報と空想世界内の情報を収集するための探査計画である。
この探査計画の内の「Stargazer plan」は、単なる外界調査という目的以外にも外交的な意味合いも持つため、探査機の役割を果たす対象として代理者と同等の存在でありながら代理者ではないセイカが選ばれた。当然ながらリスクヘッジを取って平面世界にいるオリジナルのセイカではなく、魔力粒子と量子テレポーテーションを組み合わせた手法で"同一でありながら異なるセイ カ"が外界に向けて送信される。

行程は図のように行われ、メガリスの境界と平面世界を繋ぐ転送装置には平面世界から、または境界(あるいは外界)から送られるものを演算、構築する最適化する記憶領域にてオリジナルのセイカの生体情報から仮想人格を生成し、その仮想人格を量子もつれの状態で更に複製し、魔力粒子群として外界に拡散させる。魔力粒子の充満している代理者統治領域内であれば、魔力粒子間の情報伝達によって光速に近い速度で探査が可能で、外縁領域への進出にも代理者統治領域内から魔力粒子を引っ張ることで常に魔力粒子の供給と推進力を受けながら進むことができる。外界での顕現の方法として は魔力粒子群に仕込まれた魔法陣により、地上界や天界、平面世界と同程度の一定の条件を満たした惑星に到達すると器、つまり肉体が形成されるようになっている。その後到達した地点で探査という名の旅行を行い、そこで経験したことや体験したことを持ち物にあるテンキー付きのスマートフォンを通してメガリスに送信、量子もつれによって計測し、計測結果から抽出された情報を記憶領域内の仮想人格の記憶に書き込むことで得る。また仮想人格が得た記憶からオリジナルのセイカにフィードバックが行われ、夢を見るような形で体験することになる。
同じ地点に複数のセイカが到達するのではないかという懸念に関しては、魔力粒子群の拡散はメガリスの一点から行われ、直線状に進むため他の魔力粒子群と被ることがなく、また外界に進むほどに密度が低くなるため起こりえないと考えられている。むしろ到達地点から情報をメガリスに向けて送信することの方が難しく、ほとんどの探査情報を平面世界側が受け取ることができないことの方が問題である。
平面世界2502年以降の外界への脱出の際にこの計画で得られた情報と技術が用いられている。
カエルレア
レーニア崩壊後にレーニア島で実権を握った組織。前身組織である警察隊がレーニア崩壊後の復旧活動で青い制服を着用していたことから「青い」を意味するカエルレアと名付けられた。
レーニア内戦によって軍閥政治を打倒した後、臨時的に政治を執り行い、オルレア連邦共和国に派遣されたレーニア軍の即時撤退を命令し、レーニア島目線での世界大戦を終結させたこと、「槍」によるレーニア崩壊後も島民への救援活動を指揮したことで、実権を握ることになる。軍閥政権と同じように軍隊を率いて治安維持活動を行っていたが、汚染された大地から人々を避難させるためにレーニア市に地下街の建造を命令し、技術の保護や保全、食糧の配給を執り仕切るなど島民に寄り添った活動を行っていた点で異なり、同時に約160年に渡り支持されていた理由ともなっている。
復興期には西大陸での復興支援も行っており、後にレーニア人の血統が西大陸人に混ざる理由ともなっている。この時期から平面世界移行後初期までレーニア島は覇権を握っており、これもカエルレアという統一した組織の統治によるものとされ、ヴェタス・レーニアとノヴス・レーニアでの国家構造の元となっている。
北大陸連合王国
北大陸の諸国家を纏めた連合体であり、王国が中心となって武力によって併合し連合した大陸国家である。
元々は大陸国家思想に基づいた連合体ではなく地上界1600年代~1800年代にかけて東西大陸で行われた王制の打倒運動が北大陸の諸王国の国民に影響を与える危険性があったことから、鎖国体制を取り、王族の既得権益を守るために諸王国が連帯したものが始まりである。地上界1900年代初頭までの間に北大陸南部の海に面した地域の諸王国は民主化していたこともあり、港を抑えられたことで近代化に遅れることが危惧されていたが、地上界1920年5月20日に西大陸協商連合が1921年2月4日には東大陸同盟連合が発足し、これらに倣い大陸国家思想を打ち立てて北大陸の武力による統一を開始し、1928年には北大陸連合王国を名乗った。
行政は連合体を形成した最初からいる6つの王国の王と宗主国の王によって独裁的に行われ、北大陸連合王国加盟国家の国民たちは抑圧的な支配によって従えられていた。また戦争に駆り出されるのは専らその人々であり、そのためレーニア侵攻やレーニア独立戦争での敗北が報じられると不満が爆発し、内戦となり崩壊した。
境界
平面世界の外郭部外側に広がる空間。上位神の「境」によって管理されており、境界防衛隊による検問業務で外界から流れてくるものを防いでいる。
メガリスを通してのみ来る事ができ、WOMO軍の中から選ばれた境界防衛隊の所属員と一部の許可された者以外立ち入ることはできない。この空間にあるものは平面世界のようにデフォルメ化されたものではなく、本来の形質である。つまり、平面世界内で唯一等身大の大きさで活動できる場所である。地表は平面世界内の外郭部であるため薄灰色のタイルのようで、そこに建ついくつかの寮舎とダークブルーの空があるだけで山や木のような緑がなく、殺風景である。年中白夜のようなもので気温も変わらず、四季もなく、雨も降らない。
外界からの侵略に備えて地表を操作することができ、境界防衛隊が有利になるよう地形を変化させることができる。また寮舎を地表に収納することができる。そのため両者の物品は固定するように指導される。
境界防衛隊
境界で外界から流れてくるものの回収や除去する検問作業を行ってる組織。WOMO軍内で"優秀"な面々が揃えられ、外界からの脅威に対抗するために最先端の装備が優先的に配備されるためWOMO軍よりも強力である。WOMO軍を「内側に対する力」とするなら境界防衛隊は「外側に対する力」である。
境界に墜ちてきたものは大気摩擦で黒焦げになるため通常はそのまま廃棄するが、状態が良いものや価値のありそうなものは精査を行った上でメガリスを通して平面世界に持ち込む。廃棄される予定だったもの、精査で弾かれたものは境界防衛隊の所属員に私的に利用される場合もある。
外界からの来訪者をもてなしメガリスに通す業務もあるが、偶発的な来訪であれば警戒態勢を取り、敵対行為を働く者には全力を持って対峙し、平面世界への侵入を許さない。
境界で起こったことや境界防衛隊のことを口外してはいけない守秘義務があり、休暇中もメガリス内部の寮内しか行動できない。境界防衛隊の方がWOMOよりも規則が緩いということもあり、平面世界にいるよりも境界にいる方が自由だとして境界にずっといたい者も多いようだ。一方で境界の殺風景な景色と気象は強いストレスを与えるようで、精神疾患による境界防衛隊の辞職とその後の生活難という問題が発生している。
共通弾薬
平面世界内でWOMOによって規格され提供される各種弾薬のこと。全ての銃種で扱える"共通の弾薬"という意味ではない。
共通弾薬はWOMO資源管理局で製造され、地上界の各大陸で使われていた主流の弾薬を元に規格されており、各弾薬の名称は各大陸の頭文字、地上界での弾薬の口径、用途や種類を表すアルファベットの順で示されている(例:W7A→西大陸7mmクラス小銃弾1)。受付と受取は各区のクロムレックでのみ行われ、来月分の申請が可能だが、申請には住んでいる地域の担当クロムレックで行う必要があり身分証明書と使用した弾薬の薬莢や未使用弾薬を持ち込む必要がある。WOMO以外でも共通弾薬と同規格の弾薬を製造している場所があるが、安全が保障されていない物も多くWOMOは使用の注意を促している。しかし反WOMO派勢力ではそれらが使われることが多く、また本来なら他者への譲渡は禁止されているが一部市場に流出している純正の共通弾薬と混同して使われていることがある。
平面世界内でWOMOによって施工されている「平面世界憲章」で保障されている自己防衛権の項に武装権が存在することから、個人が銃を所有することが認められている。一方で平面世界移行直後はデフォルメ化された銃と弾薬を製造するのは困難であり、平面世界移行と共に持ち込まれた銃本体は存在するのに弾薬がないという状態が起こった。しかし平面世界2108年に起こったL9区の鉄道爆破事件と治安維持作戦が発生し、天使が零式小銃によって銃の揃っていない勢力を鎮圧した事実が平面世界中に拡がると社会集団では集団の防衛のためには銃が必要であると認知された。一方で自動小火器への信頼度もこの騒動で下がっており、特に一般人の間では銃よりも剣などの近接武器が注目された。自動小火器を含めた銃器の運用には組織レベルでの管理が必要とされたためである。また銃弾が天使に対してほとんど効かないとされたことも一因としてある。銃を必要としている社会集団に対して、一般民衆は銃を特段求めてはおらず、銃と弾薬の製造コストに対して需要がなく、平面世界移行直後ということもあり生活インフラに技術と開発リソースを割り振った方が良いとわざわざ製造しようとする組織はいなかった。しかし平面世界2120年にWOMOと友好関係を築いていたヴェタス・レーニアで軍事協定に基づき弾薬の製造をWOMOも行うことが発表されると他の統一社会集団も追随するように協定を結んだ。これによって平面世界内は銃を持つ者と持たざる者に分断される。これに対して公平ではないという市民団体からの声明が出たため、WOMOは平面世界2135年から「銃に関する条約」を発布し、共通弾薬の提供を始める。共通弾薬の提供は受注生産によって生じるコストを減らす事ができるという理由もあり、人間のみならず製造を担当するWOMO資源管理局にとっても良いものであった。
極地艦隊襲撃事件
平面世界2203年8月8日、トバリの存在発表を受けd15区からトバリ排除のために出撃した「極地艦隊」に対してWOMO軍が攻撃を行った事件。
WOMOは平面世界2179年12月17日に受けたe20区とe21区の被害状況からどの勢力が持つ現有戦力では対抗手段がなく、下手に手出しすればむしろ被害が拡大することがことを予見していたため、極地艦隊に対して作戦中止を要請したが拒否されたため、WOMO軍が出動して同艦隊との間で戦闘となった。この戦闘でWOMO軍は無人機「UAAP」を実戦で初運用し、同機から発射された空対艦ミサイルは極地艦隊に損害を与えた。損害を受けた極地艦隊は停船に合意し、作戦を中断して撤退を開始したが砕氷艦を喪ったことで流氷に覆われた海域での行動が制限されたため時間が掛かり、トバリの襲来まで残りの時間が少なかったこともあっていくつかの艦船が放棄された。トバリ通過後に回収する手筈となっていたが再び戻った時には艦船の姿がなくなっていた。
この「極地艦隊襲撃事件」の処理は意外にも穏便に進み、極地艦隊勢力側は反WOMO化になるどころか親WOMO化が進んだ。しかしトバリの討伐はWOMO単独で行う事が決定され、トバリひいてはカゲに対抗する手段の研究が進められることとなる。
クロムレック
平面世界の各区に点在するWOMOの活動拠点。基本的にはメンヒルを中心に複数建ち、役所のような役割を果たし、周辺住人とWOMOを繋ぐ。
メンヒルと共通した部材が使用されているが、中央塔の最下段が広くなっているほかにビル数が2本に減っているという違いがある。人間向けの通信サービスを提供しているのもこのクロムレックであり、ラジオ放送で天気予報や区域情報などの提供を行っている。また建物内には図書館があり、月刊アウターワールドの配布や平面世界移行以前の情報を見ることができる。
月刊アウターワールド
WOMOから出版されている広報誌。主に区域内のイベントと外界の情報が載っ ており、モノカラー版が無料で配布されていることもあって、平面世界ではそれなりの人気がある読み物である。モノカラー版以外にフルカラー版が存在するがクロムレック内の図書館でしか提供されていない。
軽半装軌車


WOMOで運用されている車両。本車も重半装軌車と同じく正式採用を経ずに運用されているため、正式名称はなく、既存の半装軌車よりも軽いことから軽半装軌車と呼ばれており、愛称はケーハン。また統一した設計もないため特に懸架方式が各工廠や時期で異なる。上図のものはトーションバーサスペンションを採用したもので走行性能が上がったが荷台スペースが狭くなったため主流とはならなかった。
WOMOにおいて開発された半装軌車(重半装軌車)はメンヒル間鉄道輸送線の代替として物資輸送で役立ったが、その重量から来る故障の多さと足の遅さは運用に不便があり不評点であった。WOMO軍にとっても治安維持作戦や人員輸送車において性能不足であり改良が求められていた。またメンヒルの各工廠でも生産と整備に手間がかかり負担となっていた。そこで既存の半装軌車よりも軽量で生産性に優れた半装軌車両の開発がWOMO技術研究局第5技術研究部で再び行われた。
軽量化のために車両を小型化し、また外板を廃してオープントップとした。そのため防御力が著しく欠如しているが、これは装甲版よりも魔力障壁の方が防御力で優れているからという観点によるものだという。雨天時には布天板を張ることで対処するが雨音がうるさいという欠点がある。またエアコンがないため夏は蒸し暑く、冬は寒いという欠点もある。しかし軽量化によってサスペンションや変速機、エンジンそのものにも負担が減って故障が少なくなり、走行装置の改良によって運転が楽になっている。輸送力が重半装軌車よりも大幅に低下しているが、その分小回りが利くこともあって派出所やメンヒルクロムレック間の軽輸送などで活躍している。
近衛隊
神に直接従事し、メガリスの管理、防衛を行っているWOMOと異なった独立した組織。フォールヒメルウェルト以前は「親衛隊」と呼ばれ、ヒメルウェルトの城塞を守備していた。第5試作天使ガーデが総長を務め、各隊の総指揮を執ると共に自らも第1近衛連隊を率いる。紋章は翼を閉じた天使を表す。
親衛隊時代は学校の教育課程、特に対人戦闘訓練で優秀だった天使を登用していたが、実戦経験の不足が以前より懸念されており、フォールヒメルウェルト防衛戦におけるリベレーターとの戦闘やクーデター事件時に能力不足が露呈したため、平面世界移行後に組織を再編し「近衛隊」に名称も変わった。現在の入隊にはWOMO軍での実務経験が必要となり、定期的にWOMO軍との演習を行うことで戦技向上を図っている。

さ行
サウザンドストーン
平面世界の各地で見られる黒色の石柱。1000m毎に設置されているほかに何千と置かれているという意味からサウザンドストーンと呼ばれる。
半径500m強以内で起きた事象を記録してクロムレック→メンヒル→メガリスという順番で各タワーに伝達する。この石によって各地の気温や風速、天気に地形の歪みといった情報を確認できる。通行人の生体情報や通行車両の情報も収集するため、殺人事件において犯行時間と方法、犯人を特定したことがある。元々は「地上調査」打ち切られた際にヒメルウェルトから地上界を監視するために作られた石像の技術が使用されている。一方でただの石であることも確かなので風化はするし、容易に破壊される。WOMOの活動範囲であれば交換されるがそうでない地域では交換がなされていない。そしてそのような地域は反WOMO勢力が跋扈している。
重半装軌車


WOMOで運用されている車両。正式採用を経ずに運用されているため、正式名称はなく後からできた軽半装軌車よりも重いことから重半装軌車と呼ばれており、愛称はジューハン。統一した設計がないため特に懸架方式が各工廠や時期で異なる。上図のものは極初期のものでサスペンションがない。
元々はメンヒルとクロムレック間を結ぶ輸送手段としてWOMO技術研究局第5技術研究部研究していた車両である。天使には今までこういった内燃機関を動力とする車両の製造はしたことがなく、車両技術に関して全く未熟であった。そこで人間の歴史から開発の発想を得る試みがなされ、装軌式車両では装輪式車両と同等の速度を得るのに高い馬力のエンジンが必要であり、それに耐える変速機も必要であったが、そんなものを作る技術力は当然なく、装輪式車両は悪路走破性が装軌式車両に比べて劣るとされ、一部の舗装道路のない地域では使えなくなるとして却下された。しかしその間を埋めるように存在していた半装軌車の情報を発見するとすぐに設計に移り、エンジンと変速機、タイヤと履帯の研究が行われた。
一方で情勢的にメンヒル間を繋ぐ鉄道輸送線が爆破されたL9治安維持作戦の後、鉄道輸送網の維持が困難であると断定されると廃線が増大していたため、代替の輸送手段が必要とされており、この半装軌車の開発は急がれ、試験運用を経ずに完成したばかりの車両が実働運用されることとなる。同時に各メンヒルの工廠で生産が開始されたものの統一された設計図はなく手探りで製造されていく。輸送能力を重視し大柄となった車体はその重量に起因する故障の多発と回頭性の悪さに加えた重いハンドルのせいで運転しづらかった。またエンジンが非力で登板能力が低く、サスペンションを持たない初期型の車両では走行性能の低さに加えて乗り心地も最悪であった。空調はあったものの運転席と助手席のみで貨物室にはなく、要冷蔵品や生ものを運ぶことができなかった。
あまりにも酷い性能から運用した部隊からの評価は散々であり、各工廠で独自に改良が施されたが他の区域で運用されているものとは基本的に互換性がなく、区域を跨いだ合同訓練の際に問題が生じることがあった。近衛隊が120mm狙撃砲搭載型車両を装備することになった際に規格化された設計図が起こされ、現在運用されている車両のほとんどはこの設計図から製造されている。
シンシア級巡洋艦
レーニア島自警団海上防衛隊が運用していた巡洋艦。同型艦は4隻あり、1番艦のシンシア、2番艦のエンシア、3番艦のリンシア、4番艦のミンシアである。それぞれレーニア島自警団海上防衛隊北部方面、西部方面、東部方面、南部方面艦隊の旗艦を務めた。
地上界1900年代初頭に台頭した大陸国家思想、1931年の第二次東西戦争、そして北大陸連合王国軍の軍拡に対して海上戦力の増強が不可欠とされ、当初レーニア島自警団は戦艦を求めていたが組織の規模、建造能力、港の問題から断念され、代替案として巡洋艦で妥協される。外洋に軍艦を進出させることを想定していないレーニア島には巡洋艦は不要なものとされてきたが
・北大陸連合王国海軍巡洋艦に対抗可能な砲戦能力
・北大陸連合王国海軍戦艦に対する攻撃能力
・同戦艦の砲撃を回避可能な機動力
・艦隊指揮や航空部隊との連携が可能な通信能力
を満たすには駆逐艦クラスの船では不可能とされたため結果的に巡洋艦クラスの船が求められた。
しかしながら巡洋艦クラスの建造は初の試みであり、設計に時間が掛かった上に時代の移り変わりに合わせて都度修正が入れられたため建造の開始が当初の計画より遅れた。シンシアの起工は地上界1943年であるが基礎設計は1930年代で止まっており、建造当時からすでに旧式艦であり、1960年代には新型駆逐艦の建造によって退役する予定であったが建造計画が進まず、レーニア島自警団海上防衛隊のフラグシップであり続けた。
1953年の改修により船体後部にあった水上機降着装備群を撤去し、多目的高速艇を収容できるようにしている。1968年には魚雷発射管を廃し、建造計画が進まない新型駆逐艦の代わりにミサイル発射機を搭載する予定であったが、技術的問題から頓挫している。一方でレーニア島が保有している艦の中では比較的余裕があるということでレーダーと連動する対空機関砲の装備が行われている。
1977年11月2日のオルラント諸島の戦いではエンシアが砲撃支援を行ったが航空機の攻撃を受け中破し、シンシアは対空、対潜任務の指揮を執っており、ミンシアはオルラント諸島から避難する人々を載せた疎開船の護衛を行った。リンシアはこの間北部から東部にかけての哨戒活動を行っており、皮肉にも不要とされてきた巡洋艦の航続距離が発揮されていた。
1988年8月17日から始まったレーニア侵攻初期に全艦損失しており、シンシアとミンシアは北大陸連合王国海軍のミサイル攻撃により轟沈し、エンシアは攻撃による損傷と燃料切れにより、オルラント諸島へ向かい座礁、リンシアは帰港する港を北大陸連合王国陸軍に占領されたため、降伏し拿捕されている。一方でエンシアはレーニア独立戦争において10月頃に西部を占領していた北大陸連合王国軍へ砲撃を行ったという噂話もあるが真偽は不明である。しかしながら独立戦争後も残った数少ない船であり、1989年10月4日のレーニア島とオルラント諸島併合後に引き上げられ、記念艦としてオルラント諸島の港に停泊している。
触媒
魔力結晶に衝撃を与えて魔力粒子を放出させるために作られたもの。
初期のものはただ杖に魔力結晶を取り付けただけのものが多かったが、後に詠唱に対応して工夫された形状のものができ、詠唱を音階で形式化し簡略かつ正確にするために作られた楽器型のものや武器と一体化した「触媒武器」と呼ばれるものなどが作られた。原初の魔法使いたちが持っていた魔力結晶のペンダントも触媒に含まれる。
終末戦争
地上界2015年8月13日に発射された魔力弾頭ミサイルとそれに対する報復攻撃によって地上が汚染され、人間の文明が大きく衰退した戦争。魔力弾頭ミサイルと 核弾頭ミサイルによって終末戦争前には62億人ほどいた総人口が10億人を切るほどの被害をもたらしたという。
ゼロポイントのタワー
地上界にある人間の発祥地となる孤島の中央に建つタワー。2000年以上経っても朽ちることなく残り続けた。